【美食探偵】の見逃し配信や動画を無料で観よう！お金を払わず１話から最終話まで全話無料で観れます。

名探偵・明智小五郎よりも、優しかった美食探偵・明智五郎。天知茂の鋭い眼光とともに冴え渡る推理、名探偵・明智小五郎は、江戸川乱歩ファンのみならず、社会の憧れの名探偵でしたよね。それから、何十年経ったでしょう。天知茂さんが亡くなって、35年。いろんな人が明智小五郎を演じたけれど…。
　「美食探偵・明智⁉︎」と聞いて、思い出す人もあったと思います。ところが、凶悪な魔女のようなマグダラのマリアを名乗る犯人とのたたかいにおいて、明智五郎(中村倫也)は、自分の全てを投げうって、魔女を葬り去りました。もう、蘇る事はないでしょう。なぜなら、明智五郎は、助手1号の小林苺(小芝風花)とともに、美食探偵の地位を守り抜く事に成功したからなのです。マリア・ファミリーの中核・シェフ・伊藤(武田真治)の裏切りを促し、伊藤は自ら死を選んだと言えます。シェフとお弁当屋さんの小林苺の共通点は、美味しそうに食べてくれる人の姿に、思わず笑みをこぼすハート。最後の晩餐を追求する事に固執するマリアとソリが合わない部分があったようです。最後の晩餐後のトリカブトをすり替え、苺の命を救い、マリアへ向けられた銃弾に自ら飛び込んでいった伊藤。
　苺が涙ながらに訴えた料理人の魂は、生きていたのですね。そのように、物語を誘導していったのは、時に歯を揺らし、目に涙をため、マリアに情熱的な愛情を差し向けていった明智五郎。色男過ぎて、さすが、「凪のお暇」の安良城ゴン、メンヘラ製造機役。マリアが愛情的な台詞を駆使する事は、精神医学的には異常犯罪者なのかもしれませんが、恋愛のおしゃれにかけては、その機微を掴んで離さないセンスの良さと執念、そして、探偵としての誠実さが、勝利をもたらしたのでしょう。明智五郎のキザの裏に隠された優しさ、それが見どころですね。

美食探偵 明智五郎の見どころは小芝風花が演じる小林苺の明智に対する揺れ動く恋心だと思います。最初は移動弁当屋の弁当代をカードで払おうとする非常識な明智に不満を持っていた苺でした。自分を助手のように扱う事にも苛立ち気味だったのに徐々に惚れてしまっている苺が印象的でした。途中からはヤキモチを妬いたり明智に女性を近づかさないような素振りを見せる苺も可愛らしかったです。そんな苺が辛かったのが明智が火の中に取り残された場面です。火の強さに自分の身が心配で飛び込んでいけない苺に対してマリアが平然と明智を助けキスをするという状況は苺には耐えがたい屈辱だったんだろうなと察しました。個人的に面白かったのは明智の母・寿々栄が明智にお見合いをセッティングした場面です。何故か明智の頼りない弟も参加するという事だったんですが遅刻したことから苺が弟役として男装して参加したんですが、なかなかのイケメンでした。お見合い相手が明智を褒めたことに妬いた苺が明智のファッションセンス等をバカにしたことに復讐する明智が面白かったです。明智が苺がボイスパーカッションを出来るというウソをつき苺にボイスパーカッションをさせる流れに持っていくのが明智らしい復讐だなと思いました。そして質の低いボイスパーカッションをみんなの前で披露して沈黙させる苺というのも笑えました。明智に関わる刑事の上遠野と高橋のコンビというのも個性的な存在で記憶に残りました。

このドラマで一番の見どころは、中村倫也さん演じる主人公・明智と小池栄子さん演じるマリアの関係性でした。探偵と殺人鬼という相反する関係でありながら
共に惹かれ合い、思いを確かめるようにマリアが起こしていく事件が回を追うごとに大きくなっていく様子に恐怖と明智への愛情が強くなっていくのを感じました。マリアを救いたいと願いながらも悪へ引き込まれそうになる明智に危うさを感じました。そこでもうひとつの見どころになるのが、小芝風花さん演じる苺の存在でした。明智が悪に引き込まれそうになるのを唯一引き止めることができる存在であり、そのためマリアに命を狙われていくという展開が見られました。苺に危険が及ぶたびに苺の必要性に気づかされる明智に最終回に近づくにつれ、マリアと苺のどちらを選ぶのか目が離せない展開となっていきました。マリアを選ぶと明智の死を意味し、明智が本来持つ危うさが最後までどちらを選ぶのか分かりませんでした。最終的に苺を選んだ明智ですが、選ばれることを信じて疑わなかったマリアに孤独を感じ、静かに崖から姿を消した最後は悲しみしか残りませんでした。マリアの思い描いた平凡な幸せがマリアのしてきた殺人と比例せず、よりマリアの孤独を強く感じさせるシーンでした。マリアが死んだ後、マリアの名を語り殺人を持ちかけている武田玲奈さん演じるココの姿やいまだ残るマリアの面影に怯える苺に肉体はなくとも生き続けるマリアを見ました。明智、マリア、苺それぞれの関係性に毎回変化が見られ、最後まで読めない展開と迎えた結末に満足できる作品でした。

苺ちゃんの料理は好きだけど、苺ちゃん本人には全く興味がない感じだった明智さんが徐々に苺ちゃんを信頼して、苺ちゃんが必要な存在になって行く過程にキュンキュンします。
みんなにダサいと言われる独特なスーツを着ていても、びっくりするくらいカッコいい中村倫也さんが本当にすごいです。
ストーリーももちろんですが、このカッコいい中村倫也さんを見るためだけでも見る価値がある作品だと感じました。
全話とてもおもしろいですが、特にお気に入りで何度も見てしまったのは地下アイドルのココちゃんが出てくる話です。
明智さんが苺ちゃんをとても大切にしていることが特に伝わってきて苺ちゃんが羨ましいなと思ってしまいました。
マリアから守るために一緒に住んでくれて、過保護で面倒くさい位に心配してくれて、こんな人と一緒に住めたら幸せそうだなと思いました。
ドラマの結末は、シェフの最後がとても切なくて悲しかったし、マリアファミリーの皆にはちゃんと人生をやり直して貰いたいなとは思いましたが、苺ちゃんと明智さんはこれからも楽しく生きていけそうで少しホッとしました。
マリアが苺ちゃんに注射器を刺した時にはドキドキしてしまいましたが、苺ちゃんが死んでしまわなくて本当に良かったです。
2人がこれから始めるお弁当屋さんが上手くいくと良いなと思いました。
結婚とかそんな描写は特に無かったですが、このままずっと2人一緒にいてくれたらいいなとも思いました。

グルメな探偵によるライトなコメディかと思って見ていましたが、意外とグロテスクな表現もあり見ごたえのあるドラマです。
良い意味を期待を裏切られ、主人公の明智と宿敵であるマリアの世界に引き込まれていきました。
このマリアがドラマ内において重要なポジションを担っており、毎回のゲストがマリア一族へ加わっていくのです。
1話完結ドラマであればゲストで出てくる人たちはもう出ないのですが、このドラマは一風変わっていて面白いと思いました。
特に印象的だったのが仲里依紗さんがゲストの回で、冒頭で述べた通り非常にグロテスクな回でした。
あまりの衝撃シーンに、見ていて気分が悪くなったりトラウマになった方も多いのではないでしょうか。
自分は逆にこの回を見て、美食探偵がそこら辺の一般的なドラマとは違うなと見直しました。
そんな仲里依紗さん演じる主婦も、マリア一族として後日登場するという奥深さも驚かされました。
そして、このドラマにおいてマリアとは対称的な癒しのヒロインは小芝風花さん演じる小林苺です。
小林苺は明智吾郎の助手として供に行動していくのですが、次第に明智に恋心を抱いていきます。
そんな2人の間にマリアの存在が大きくなっていき、最後の対決はとても見ごたえがありました。
美食というタイトル通り明智は大の食通で、様々な事件も食を通じて起きていきます。
変人でグルメオタクな明智吾郎と、その周辺の濃いキャラクター達の巻き起こす怒涛の展開に目が離すことができないでしょう。